地域の協力のもとに―学校田の取組みから|立花小学校

立花小学校
■地域の協力のもとに―学校田の取組みから  校長  小野寺 信也

tachibana 昨年秋ごろから地域の農家組合より「学校田」に取り組んでみてはどうか、とのお誘いを受けてきました。せっかく地域には米作りができる休耕田があるのだから、子供たちにその体験をさせない手はない。体験を通して地域のことも、地域の人のこともいくらかでも分かってもらえるのではないかということからの提案でした。
とはいえ、学校としては、ネックになる要素もないわけではありませんでした。まず第一に、従来行ってきている全校での勤労体験学習「サツマイモ栽培」や5年生が総合学習で行っている「りんご栽培学習」とどう折り合いをつけるかということでした。
また第二の問題点は、教職員はほとんどが水田の作業体験が皆無、果たしてできるのか、手探りからのスタートになるはずでした。
幸いにも、農家組合から土地の提供はもちろん、人的な支援・協力体制を全面的に敷いてくださるという有り難い話をいただきましたし、「りんご栽培学習」は今まで指導いただいてきた地域の農家の方から4年生に学年を下げてもらうことで了解を得、どうにか障害となることがらは払拭できました。
こうして、地域の方との数回の打ち合わせの後、運動会も終わり、地域の田植えもほとんど終わった5月30日、記念すべき全校児童による第1回の田植えを実施することができました。ほとんど農家組合に下準備をしていただき、児童はただ現地へ行って泥田につかるという雰囲気でしたが、現地で待機されていた地域の方々の人数も相当なもので、子供たち以上に気合が入っている様子がありありでした。
このあと、5年生の社会科の学習の一環で折にふれ、田んぼに行って観察や実習を行い、10月の実りの秋には、また全校総出での収穫作業を行う予定です。地域の方々のパワーと実行力には今更に目を見張り、感謝しているところです。